私の愛しいアップルパイへ
先日、とある公園の中で、噴水の前の芝生にどっかりと座って我が音楽にとっての優先事項について考えた。そのときに作成したメモがこれだ。
まずもって注目すべきは漢字がほとんど書けなくなっているということだ。隣には我がコーチが居たのだが「カイホウ」とか「シュウニュウ」とか書いてるときはさすがの私でも恥ずかしかった。
次に注目すべきは三つの優先事項についてだ。第一の「カイホウ」は私が繰り返し言ってる衝動を解放することってやつだ。第二の「カッコイイ」ってのは他人に与える印象が良いかどうか、他人に感動を与えるかどうかだ。第三の「シュウニュウ」は生活基盤を支える収入のことだ。
この三つは独立した要素ではなく深く複雑に絡みあっている。誰かが「カッコイイ」と思わなければ「シュウニュウ」は発生しないだろうし、「シュウニュウ」が発生しなければ「カイホウ」に集中するのは難しいだろう。
だからこの三つをバランス良く推し進めていく必要がある。それは間違いではないだろう。ただ、私が一番言いたかったのはそうではない。むしろ私が言いたいのはこういうことだ。
「優先事項のために、最優先事項をおろそかにするのは最も愚かなことだ」
自らの衝動を解放すること。自由を体現すること。これは芸術の名のもとにおける音楽においては、いかなる状況であろうとも最優先されるべきだ。
冒頭に掲げた図が以下のようになってしまうのはとても恐ろしいことだ。
これでは倒立して歩いてるようなものだ。実に醜い。
三つのバランスをとろうということではなく、決して優先事項のために最優先事項をおろそかにしてはならないということを再認識した日だった。
貴下の従順なる下僕 松崎より